青空の下で

心優 「…看護師さんが…葵に迷惑…か、けてるの、分からないの?って…」


葵 「うん」


心優 「何で葵が…心優と付き合ってるのか…分からないって…」


葵 「うん」


心優 「大学生…のくせに…泣いて、点滴も抜いて…ありえないって…ぶりっ子してるって…」


葵 「うん」



心優 「そしたら…研修医…の男の先生来て…

点滴さしてあげるって…」


葵 「うん」


心優 「…嫌って言っても…なんどもなんども刺して…いっぱい失敗されて…」



葵 「うん」


心優 「呼吸が苦しくなって…

無理やり聴診器入れてきて…

喉も診るって…

奥まで入れてきて…おえってなっても

やめてくれなかった…」


葵 「その他は何もされてない?」



心優 「うん、されてない。」


葵 「ごめん、怖かったね。」



心優 「怖かった…

心優だって、葵に迷惑かけてることも

葵の隣にいるべき人ではないってことも

分かってるから…」



葵 「心優?俺はね、心優が大切なの。


心優が好きなの。


俺が心優の隣にいたいって思ってるんだよ?


だから迷惑なんて思ったこともないし、


心優以外の人と付き合うなんて想像もできない。


心優が俺の隣でずっと笑っててくれたら


俺はそれだけで幸せなの。


だから、そんなこと言わないで欲しい。


心優は心優のままでいいの。


我慢しなくてもいいし、強がらなくてもいい。


ありのままの心優が大好きだよ?」


心優 「ふぇっ葵っ!」


心優はさらに強く葵に抱きついた。


葵 「泣いてもいいの、我慢しないでいいから」



心優はその言葉を聞いた途端


子供のように泣き始めた。