青空の下で

葵 「龍斗ありがとな、処置」


龍斗というのは心優を処置室まで運んでくれた医者で葵の同期だ。


龍斗 「いや、全然。
この子…心優ちゃんだっけ?
心臓悪いの?」



葵 「えっ?」


龍斗 「見つけた時胸のとこぎゅって掴んでたから心臓悪い子で発作起きたのかと思ったんだけど…違うの?」


葵 「そうなの?

いや、心優心臓は異常ないはずなんだけど…」


龍斗 「念のために精密検査した方がいいかもしれないよ?」


葵 「そうだな、でも心因性の可能性が高いかもしれないな。
とりあえず検査はしてみる。
ありがとな。」


龍斗 「おう。

んじゃ俺もう行かなきゃだから行くね」


そう言って処置室を出て行った。



葵は心優が目を覚ますのをまち、


亮も仕事に戻った。




それから少しして心優が目を覚ました。


心優 「…んっ…」


葵 「心優?目覚めた?苦しくない?」


心優 「ふぇっヒックヒック」


葵 「大丈夫だよ」


そう言い心優のこぼす涙を拭ってやる。


心優 「…葵っ、ぎゅっ」


そう言って手を伸ばす心優に葵は答えるように


心優を抱き上げぎゅっとしてあげる。




心優が落ち着きを取り戻してきた頃


葵は心優に尋ねる。



葵 「心優、どこ行こうと思ったの?」



心優 「どこにってわけじゃなくて、、、
何となく歩いてたの」


葵 「…そっか。そしたら苦しくなっちゃった?」



心優 「……男の人…」



葵 「えっ?」


心優 「……黒い服の…男の人……がいて…

怖くなって…動けなくて……息できなくなって…」


葵 「そっか、その人みて思い出しちゃったのかな……怖かったね」


そう言いながら心優の頭を撫でる。