青空の下で

心優は亮が離れて少ししてトイレに行きたくなったためトイレに向かった。


熱のせいもあるからか頭がぼーっとしていて


くらくらする。


ふらふらしながらも頑張って歩いてトイレに向かった。


トイレから出てそのままふらふらとあてもなく歩いていた。


病室に戻るわけでも医局に戻るわけでもなく


ただただ歩く。


どこに向かっているというわけではなかった。


病院内を歩いているとお見舞いにきたであろう人とたくさんすれ違う。


ある1人をみて心優は体が固まった。


事件のことを思い出すような服装をした男の人


真っ黒な服を身にまといニット帽を被っている。



胸が締め付けられるようにぎゅーっと苦しくなり呼吸ができない。


苦しさのあまり、胸元の服を掴み

苦しさから逃れようとする。


怖くて苦しくて体を動かすことが出来ず


その場でうずくまる。


医 「君大丈夫?……そうにないね…」



その医者は心優の手首を掴み脈を取る。



医 「取り敢えず手離そうね。

ごめんね、処置室運ぶね」


そう言い心優を姫抱きにし処置室に運ぶ。


心優 「……ック………やっ…」


医 「ごめんね、大丈夫だから、もう少し頑張って」


優しく声をかけてくれる医者。




処置室に着きベッドに降ろされる。


看 「あっ!心優ちゃん!」


医 「あ、この子知ってる?

担当誰かな?」



看 「はい、担当は葵先生です!

さっき心優ちゃんのこと探してました!」


医 「あ、葵か。

葵すぐに呼んでもらえる?」



看 「はい!」



それからすぐに葵が処置室に来た。




葵 「はぁ、はぁ、心優っ!」


慌ててきたのか息が切れてる葵。


亮も一緒に処置室にきた。


葵 「心優大丈夫だよ!落ち着いて深呼吸してごらん?」




葵 「心優、苦しいね。
ちょっと注射するからチクっとするけど
我慢だよ?」



そう言い亮が用意してくれた注射を心優に打つ。


心優は腕をひき、逃れようとするが


その腕を亮が抑える。


葵 「ごめん、前開けるよ」


そう声をかけ前を開け聴診器していく。


その間に心優を運んでくれた医者が


心優に酸素マスクを付ける。





大分顔色もよくなり、呼吸も落ち着いてきた時には心優はぐったりとしていた。


涙を流す心優のお腹をトントンと叩き


眠りに誘う葵。




それから眠りについた心優に点滴をさす。


もう一度聴診をし、呼吸が正常に戻ったことを確認し服を元に戻す。