それから葵も医局で仕事をし

午前の外来を代わってくれた中島が戻ってきた。


中島 「あ、葵先生!おはようございます。

心優ちゃん大丈夫ですか?」



葵 「中島、外来代わってくれてありがとな。

助かったよ。

午後の外来は俺が出るから。


心優は今は寝てるよ。

ちょっと油断しすぎちゃったみたい。

精神状態が不安定なんだ。」


中島 「全然です!

午後も僕出るんで、心優ちゃんについててあげて下さいよ。」



葵 「いや、でも中島も仕事残ってるだろうし」


中島 「いいんです!

そんなことより今は心優ちゃんのことの方が大事ですよ!」


そんな風に言ってくれる後輩。


ほんとにいい後輩を持ったなと葵は思った。



葵 「じゃあ、俺がこれ仕上げとくから

午後の外来も頼むよ。」


そう言って中島の机の上にあった山積みの資料を自分の机に移す。



中島 「そんな全部押し付けらんないですよ!」



葵 「いーの。これくらいさせてよ。ね?」



亮 「甘えときなよ、中島も。

いい先輩を持ってよかったな。」



そう言ってポンポンと中島の肩をたたく。


亮 「葵、心優ちゃんの様子見行かなくて平気?」



葵 「あ、行ってくる!」


そう言って心優の病室に向かった。