青空の下で

それからどのくらいたったのだろう。



電話がなり表示を見ると


亮からだった。


葵 「もしもし」


亮 「葵どうした?まだ来てないみたいだし、

心優ちゃんも戻ってないみたいだけど、

なんかあった?大丈夫か?」



葵 「ああ、わりー、まだ家なんだ。

あとで詳しく説明する。

仕事少し遅れるって伝えといてもらえないかな」



亮 「あ、ああ、分かった。

んじゃあまた後で」


そう言って電話をきった。



心優から伝わる体温が上がってきているのが分かる。


心優の呼吸音も正常とは言えない音が聞こえてくる。


できるだけ早く、葵は心優を病院に連れて行きたいというのが本音だけど


今は心優の心を1番に考えてあげたい。


いつもならもっと強引に連れていくだろうけど


今はそうはできない。



心優 「あ、おい……」


葵 「ん?」


心優 「…ご、めん、なさい…」


葵 「どうして謝るの?

心優が謝らなきゃいけないことなんてひとつもしてない。

だから謝らなくていいんだよ?」



葵 「心優、今辛いよね。

苦しいよね。

でもね、楽しいことがあっという間に終わるように


辛いことも苦しいことも嫌なことも


必ず終わりが来るの。


今は真っ暗闇かもしれないけど


ここ踏ん張れば


明るいところに出られるから。


苦しいことのあとは楽しいことが待ってるの。


心優は今たくさん苦しい思いしてるけど、


きっとこれから楽しいことが待ってるから。


だからね?この先もずっと辛いんだなんて


そんな風に思わないでほしい。


どうしても苦しいことは長く感じるの。


楽しいことの方が短く感じると思う。


それでも人生の中で同じだけ楽しいことと辛いこと経験するように神様がしてるの。


今苦しいのは神様からの試練で、


心優ならこの苦しみを乗り越えられると


神様は信じてるから


こうやって試練与えられてるの。


でもね?



心優はひとりじゃない。


俺がいる。





だからひとりで溜め込まないで欲しい。


全部1人で乗り越えなくてもいいの。


頼っていんだよ?心優。


迷惑かもだなんて考えなくていいの。


心優の力になれることが


俺にとって何よりも嬉しいことなの。」