青空の下で

そう言い、心優の服の中に聴診器を入れた。


心優は目に涙をたくさん溜めて


こぼれないように口をキュッとしめている。



うるうるな目で葵を見上げながら我慢する。



葵は素早く音を聞き聴診を済ませた。


葵 「よし、終わりっ!頑張ったね」


そう言って頭をくしゃっと撫でると


心優も微笑んでくれる。


葵 「じゃあ、ご飯食べよっか」


と2人で朝ごはんを食べ、準備をする。




そろそろ出る時間になり


葵は心優に声をかける。




葵 「心優ー!そろそろ病院戻ろっか」



心優 「……心優やだ…戻りたくない」


目に涙を溜めて上目遣いで葵を見つめる。



葵 「急にどうした?

約束したでしょ?

ご褒美で1日だけ外出許可出してあげるって」



正直、心優が戻りたくないなんて言うと思わなかったから驚いた。


が、今の心優を家に帰せるほど心優は回復しているわけではない。

現に昨日も発作が起きてるわけだし、、、



心優 「……心優もうお家帰る!

レイたちに会いたいっ!」


こぼさないようにしていた涙がポロポロとこぼれはじめた。


葵 「心優はまだお家には帰せないな。

今帰っても苦しい思いすることになる。

昨日も発作出ちゃったでしょ?

たまには息抜きが必要だから1日だけ

心優の好きなことさせてあげたでしょ?

だからもう少し頑張ろう?」