ラグタイム2号店

「朝貴、落ち着け」

大輔さんが止めに入った。

「そうだ、感情に任せて行動するのはよくない」

武人も一緒になって止めに入ってきた。

夕貴と翼はこの状況に困っていて、何もすることができない様子だった。

「ごめんなさい!」

その声に視線を向けると、おばあさんとお母さんが俺たちに向かって頭を下げていた。

「お母さん…。

おばあちゃん…」

頭を下げている2人の姿に、静絵は戸惑ったように呟いた。

「静絵が…あなたがそんなにも寂しい思いをしていたことに気づかなくて、本当にごめんなさい…!」

「私たちが悪かった…!

忙しさにかまけていたせいで、静絵が追いつめられていることに気づかなかった…!

本当に、本当に申し訳ない…!」

お母さんとおばあさんは声を震わせて、静絵に謝罪をしていた。