ラグタイム2号店

「夕貴、何でお前がここに…!?」

彼女がここにいると言うことは、俺たちの駆け落ちを知ったと言うことである。

俺の質問に答えたのは、
「朝貴が帰ってくるまでの間、彼女がお前の代理として働いていたんだよ」

大輔さんだった。

俺の代理として働いていた…?

「えっ?」

武人と翼の声がそろったかと思ったら、彼らは夕貴に視線を向けた。

「か、彼女って…ええっ!?」

翼は驚いた顔で、武人は信じられないと言う顔で夕貴を見つめていた。

俺は彼らがどうして驚いたのか全くわからなかった。

一体、どう言うことなんだ?

事情を説明されてなかったのか?

彼らの視線が自分に集中した夕貴は、悲しそうな顔をしていた。

「理由は終わったら話す。

黄瀬さんところのおばあさんとお母さんがきた」