ラグタイム2号店

テンション高く言った喜多さんに、
「すごいじゃないですか!」

夏代さんが拍手をした。

「どんな写真を撮ったんですか!?

早く見せてくださいな!」

静絵がキラキラと目を輝かせながら喜多さんに急かした。

「はいはい」

喜多さんは雑誌を広げると、
「ジャジャーン!」

コンテストのページを見せた。

「――ッ…!?」

喜多さんが撮って、最優秀賞を受賞したと言うその写真に、俺と静絵は絶句した。

ウソだろ…?

何でだよ…。

「へえ、月明祭の時の写真か」

安藤さんがコンテストのページに掲載されているその写真を眺めた。