俺が掃除当番の日は、静絵は営業が終わった5分後に顔を出すようになった。
2人で一緒にしゃべったり、たまに飯を作って食べたりするくらいだけど、静絵と一緒に過ごすその時間が楽しいと俺は思い始めていた。
9月に入った時には俺は“君”から“静絵”と名前で、静絵も“白石さん”から“朝貴さん”と名前で呼ぶようになっていた。
「夏休みはいつまでなの?」
「えーっと、19日から学校が始まります」
「なるほど」
メモ帳に掃除当番の日を書き込んでいる俺に、
「私、夏休みが終わっても朝貴さんに会いたいです」
静絵が言った。
「はっ?」
俺はメモ帳から顔をあげると、静絵を見つめた。
「いや、ちょっと待て。
学校があるだろ?
学校があるのに夜遅くにウロウロするのは…」
「ほとんどが午後からの講義なので心配いりません。
卒業までに必要な単位は、もうすでに取得済みです」
俺の言葉をさえぎるように、静絵が言った。
2人で一緒にしゃべったり、たまに飯を作って食べたりするくらいだけど、静絵と一緒に過ごすその時間が楽しいと俺は思い始めていた。
9月に入った時には俺は“君”から“静絵”と名前で、静絵も“白石さん”から“朝貴さん”と名前で呼ぶようになっていた。
「夏休みはいつまでなの?」
「えーっと、19日から学校が始まります」
「なるほど」
メモ帳に掃除当番の日を書き込んでいる俺に、
「私、夏休みが終わっても朝貴さんに会いたいです」
静絵が言った。
「はっ?」
俺はメモ帳から顔をあげると、静絵を見つめた。
「いや、ちょっと待て。
学校があるだろ?
学校があるのに夜遅くにウロウロするのは…」
「ほとんどが午後からの講義なので心配いりません。
卒業までに必要な単位は、もうすでに取得済みです」
俺の言葉をさえぎるように、静絵が言った。



