『メールありがとう!

家族に朝貴さんのことを話したら会いたいって言ってた

都合がいい日時はまた連絡するから待っててね』

静絵からのメールに俺は微笑んだ。

2号店のオープンの準備に静絵の家族にお詫びとあいさつ…いろいろと予定はあるけれど、その予定を消化して行くことがとても楽しみで仕方がない自分がいることに気づいた。

今度の休みに2号店がオープンする場所の下見を静絵と一緒に行こう。

「あーあ、忙しくなりそうだ」

俺はうーんと背伸びをすると、自宅へと足を向かわせた。

8月はもうすぐ終わりだ。

まだ秋には程遠い残暑の空気を肌で感じながら、俺はこれからの予定に胸をはせた。