ラグタイム2号店

こうなってしまったのは、俺のせいだ。

俺が静絵と駆け落ちをしたから、夕貴を巻き込んでしまった。

「夕貴を巻き込んでしまったのは俺のせいです。

本当に申し訳ありませんでした」

俺は大輔さんに頭を下げた。

「そうですよ。

仕方がないことだったんですよね?」

そう言ったのは翼に、大輔さんは頭をあげた。

「…俺を許してくれるのか?」

呟くように聞いてきた大輔さんに、
「そもそもの発端は俺です」

俺は言った。

夕貴が性別を偽って働くことになってしまった全ての発端は俺だ。

俺が静絵と一緒に逃げたから、こんなことになってしまったのだ。

「俺は許さない!」

武人の声に視線を向けると、
「――武人…」

夕貴は呟くように彼の名前を呼んだ。