ある日の夜

ドカ
ボキ
バン
ドン

 『それだけか?』
 「そんな訳ねぇー#(ドカン)う…」

そいつはパーカーを被っていて、顔が見えない。
そして軽々と相手を避け、相手の鳩尾へと蹴りを入れた。
その時、風が吹いてパーカーが取れてしまった。そいつの顔が露になっていた。
そいつは金髪で赤と青のオッドアイだった。

 『まだ人生はやり直せる。お前らはまだやれ
  る。大切なものを守るために強くなれ。』
 『にゃー』
 「あ、あー」

そいつはこの世で一番強いと思った。
そいつは去る前にこう言った…

 『ライラックの花言葉は、友情、思い出、大
  切な友達。大切なものを守るために強くな
  れよ。』

そしてそいつは闇へと消えてしまった。

闇へと消えた者は…


"蝶花"