「よーいしょっと」



勢いをつけてベットから飛び降り、ロココ調のクローゼットを開く。



ハンガーにかかってるのは絶対的に私の趣味ではないクラシックなワンピースばかりで、イライラとしながら中を探る。


「うんうん。これよ、これ。」



シンプルな黒の無地ワンピースを手にとって一人頷く



着てみるとちょうどピッタリサイズ♪



後はそれに合うような薄いレースのカーディガンを羽織り、クローゼットの扉の内側についた鏡をちらりと一瞥。



うん。お葬式に行くみたいな恰好だけど、これはこれで。