「…すみません」 「大丈夫よ。 あぁ、願書渡しにいくの?」 私の願書を指差して尋ねる。 コクコクと二回頷くと、 「私願書の受付担当なの。 今は友達に任せてるんだけどね」 サボりじゃないよ!とその人は慌てて付け加えた。 「この人混みの中じゃ受付終了までに受付に辿り着けるかも分からないから、その願書私が出しておきましょうか?」 「いいんですか?」