「女の子なんだから、危ないことしちゃダメだよ…?

顔に傷ついたらどうするの…?



そんなに綺麗な顔してるのに……」







「なっ……////

お、お前……!何言ってやがる…っ////!!」









僕は城島さんに近づいて、ニコリと微笑みながらそう言った











こんな怖い雰囲気を出しても

城島さんは女の子なんだから……


もっと自分を大切にしなきゃダメだよ……









「あっ…!ひ、膝……っ!
ち、血が出てるよ!」





「えっ……?ああ、これはさっき…
転んで……………」





「馬鹿……っ!なんですぐに止血しないの……っ!

ちょっ、ちょっと待ってね…!
絶対に動いちゃダメだよ!?」











僕は、急いで近くにある水場に向かい

持っていたハンカチを水で濡らし



城島さんが怪我している部分のとこに
ハンカチをつけ、綺麗に吹いた










「お前……っ、マジ何やって……!」



「ちょっと動いたら、ダメだって!
もう少しで終わるから、待ってて」










ハンカチで拭いた後、僕はいつも持ち歩いているクマの可愛い絆創膏を城島さんの膝に貼った









「痛くない……?」




「えっ……?ああ、大丈夫だけど……」




「もし痛くなったら、すぐに言って?
すぐに保健室に連れて行くから」




「お前……なんで、そこまで…」





「あっ!大丈夫だよ!
ぼ……じゃない、オレこれでも力持ちだから女の子の一人や二人運べるから!

安心して、頼ってね!」










いや、筋肉はそんなについてないけど……

女の子の一人や二人運べるよ!!



軽々と持ち上げられるからね!









「あ、あり……あり……がっ////!」




「………ははっ。可愛い
いいよ、どういたしまして……」









僕は、城島さんの不器用なお礼が可愛くて、城島さんの頭を撫でて微笑んだ


城島さんは、何も言わず
ただ黙って俯いていた










うんうん!

女の子は、傷なんてつけちゃダメだからね!


やっぱり、自分の身体は大切にしないと…っ!









『お〜い、何やってるんだ!
授業を始めるよ〜!』




「あっ、授業始まっちゃう……っ!
じゃあ、ぼ……お、オレ行くね?

またね、城島さん!」










僕は、体育の先生が来たので
授業に戻った