僕は、そのまま体育館の裏に連れて行かれた










『キャ〜っ////!!
マキ様よ…っ////!!』



『相変わらず美しいわ〜っ////!』



『あの凛々しいお姿……
はぁ〜あ////……写真に収めなければ!』










体育館に連れて来られたから……

マキのファン?の人たちが僕を見て黄色い悲鳴をあげていた










「チッ……うるせぇ、奴等だ」







『あっ、見て〜!
城島さんがマキ様といるわよ!』




『マキ様に勝てないのは十分承知のはずなのに、よく懲りずに喧嘩を売れるわね?』




『マキ様〜っ////!!
城島さんをやっつけてください〜っ////』










どうやら、この女の子は……

城島って名前らしく……


みんなから嫌われているみたいだった










「何が、マキ様だ…っ!
マキ!周りが騒いでるからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」










調子に乗ってる………?




うーん……

マキの場合、何も考えてないんじゃないかな……?



マキって、周りの人たちが何しようが気に留めないから……









「さあ、おしゃべりはここまでだ
お前のファンが見てるんだ、精々カッコ悪いとこ見せないよう頑張ることだな!」




「ちょっ、ちょっと待ってよぉ……っ!
喧嘩なんて止めようよ!

危ないよ、そんなの!」








「…………………はあ?」



『『『えっ……?』』』










城島さんは、僕に向かって殴りかかってこようとしたので……

僕は両手を前に出し、喧嘩は止めようと言った









「お前……何言ってやがる……?」



『『『マキ…様……?』』』












周りのみんなは、僕の言葉に驚き

不思議そうな顔で僕を見ていた











「お前……っ!!
いつもの調子はどうした!?

喧嘩って聞けば、すぐに飛びかかってくるくせによ!」






「危ない……
危ないよぉ……

喧嘩なんて危ないことは止めよう?
話し合いで解決しようよ?ね?」






「な、何が……ね?だ!
可愛くねぇんだよ!!

オレはお前のファンじゃねぇから
そんな、ぶりっ子しても効かねぇぞ!」





「ぶりっ子なんてしてないよ……
ただ、喧嘩は危ないから止めようって言ってるだけだよ……」






「お前……っ!
どうしちまったんだ!?

今日のお前、マジおかしいぞ!」











おかしいって言われても……

マキ本人じゃないから……


おかしいのは当たり前なんだけどね……?