あたしは小声で璃宇に

『気にしないでいいよ…

勇気出して言ったんだね…今までずっと
言えなかったんだもんね』

って言った。璃宇は

璃宇「春はなずとかりんを重ねて見てたみたいだけど、全然違ってた。

なずは…優しいね。」

『そう?嫌いな人には優しくしないよ?

でも、璃宇はちゃんと、かりんのこと
分かってるじゃん、自己中っていうのも
わがままって言うのも見てあげてるから
璃宇の方が優しいよ。』

璃宇に向かって下手くそなウインクをして、あおの隣に並んだ

あお「なんて言ったの?」

『ひ、み、つ♡』

あお「……──なず、うざいよ。」

『ごめんごめん、嫌わないでよ。』

あお「うざい、うざいよ。」

『アハハ、ごめんってー、』

誰にだって、好き嫌いもあるよね。
璃宇は思い切って嫌いって言ってた。

そのきらいもきっと好きのうちなんだ。
いやよいやよも好きのうちって言うじゃない?