秘密基地はちっちゃい頃に作ったもので

凄く好きな場所だった。

木登りが得意なあたしとあおで

木の上の方の分岐点に板をはって

家みたいに作った。
 
もともとあたしの家は

高級住宅街の離れの方にあって、

丘を超えたところにある。

家からはいろんな街が見渡せる。

だからその近くにある木から

見る景色はほんとに絶景。

でも、困ったことに司と廉は

高いところに登れない。