「はーい、お前ら席座れー!」 その男女は、先生の声に一瞬ビクッとした が、それは一瞬で、自席に足早と戻っていっ た。 「今日から、このクラスの担任を任された、原 康二郎だ。27歳の独身。 もし、美人がいたら、是非紹介してくれ。 なんでか、一瞬こっちを向いてきた人がいた。でもそんなのあたしはスルー ────────」 担任の話はまだ続いていたがあたしは 散りかけの桜を淡い青色の空をバックに 眺めていた