夏休みが近くなった今日この頃。

あおと廉は待て度暮らせ度、
帰ってこない。
そんなにあたしが嫌いになったのかな?

そんなことないって言い聞かせるけど、
どうしても、悪い方に考えてしまっている。あおと廉はそんなヤツじゃないし…


璃宇「ねぇ、ねぇ、夏休みどこ行く?」 

まだあと20日くらい学校あるんだけどな。
でも質問されてまんざらでもないあたしが
いる。

7月に入ったばかり。まだ、雨が続いてるけどあたしのテンションは高かった。

夏休みというものは長い。
幸せの時間だから。

龍「おれ、海ー!」

『あたしも海。』

春「おれパス。」

璃宇「あたしも海ー!」

ってことで、春は半ば強引に
夏休み1回目の遊びは海に決まった。

璃宇「どこの海ー?」

『あたしの敷地のとこにしない?』

龍「ぷらいべーとびーち。」

ひらがなっぽい感じで言う龍に 
笑いがこみ上げる。

『近くに別荘があるの。そこは
あたしのお気に入りなの。』

璃宇「じゃあ、そこに決定ー!」