『 なんで、…なんでそんなにあたしに

悪態ばっかつけてくるの?
やめてよ、止めてよっ、

バカにしないでよっ!

知ったような口きかないでよっ!』

春がまたやってしまった。
我慢できなかったのだろう、なずは
怒って走っていってしまった。

龍が春につかみかかる。
追いかけるか、止めるか迷ったけど、

ここは、遊園地だ。
やっぱり喧嘩は避けたい。と思って、
喧嘩を先に止めることにした。

『ちょっと!?2人ともこんなところで

止めなさいよね!』

春と龍はしばらくにらみ合っていた。

春「なんで、お前らがあいつをすんなり

受け入れられるのか全くわかんねぇ。

かりんとあいつを重ねてんじゃねぇ?」

『それはこっちのセリフよ、春。

かりんとなずを重ねて、そんな自分が

信じられなくて、かりんを悪者にしようと
してるだけでしょ?』

龍「なずはなずだ。かりんはかりん。

なずはもう俺らの友達だ。かりんの代わりなんかじゃない。」