嫌なのに…

特にすることもなく、ぼーっと外を眺めていると、いつの間にか眠っていた。



ー理人が患者ひとりひとりの朝ごはんの食べた量をチェックしていると、ひとつ飲み物以外全く手をつけられていないお盆を見つけた。


名前を確認すると、咲のだとわかり、翔太に連絡した。



プルルルルッ


「はい、もしもし。」


「あ、翔太先生、咲ちゃん朝食飲み物以外全く手をつけてないみたいで、とりあえず、翔太先生に報告をと思いまして。」



「あ、そうなの?咲ちゃんどうしたんだろね。ちょっと見に行ってみる。ありがとね。」



翔太は売店で吸うタイプのゼリーを買い、咲の病室に向かった。



コンコンッ

「咲ちゃん?入るよー?」


ガラガラッ

返事がなかったので、そのまま扉を開けて中に入る。


咲は窓の方を向いて眠っていた。

顔色は悪くなさそうだ。



「咲ちゃん、咲ちゃん」


肩を軽くトントンとしながら咲を起こす。



「…っん?…」



「咲ちゃん、体調悪い?」


「しょーた先生?…悪くない、眠いだけ。」


目をこすりながらそういう咲き。



「朝ごはんぜんぜん食べてなかったみたいだけど、気持ち悪かったの?」


「んーん、食欲ないからいらないだけだよ」



「ちゃんと食べないと!ほら、これなら食べられるんじゃない?」


そう言いさっき買ったゼリーを渡す。


「うん、ありがとう」


そう言い咲は受け取るがなかなか口に運ぼうとしない。



「どうした?食べれないなら点滴になっちゃうよ?」



「え、食べる。」

点滴がよほど嫌なのかちびちびと吸うタイプのゼリーを食べ始めた。