嫌なのに…

ピピピッピピピッ


「鳴ったね、見せて?」


そこは大人しく理人に体温計を渡す。


「翔太先生、37.8℃です。」


「ん、だいぶ下がったね。でも今日は1日ベッドの上で大人しくしてなきゃだめだよ?よし、じゃあ聴診からさせてね。」


ポケットから聴診器を出し、咲に近く。


「んーん、しなくて大丈夫だから!」


なーんていう咲に理人は


「ほら、朝の回診なんだからちゃんと先生に咲ちゃんの音聴いてもらわなきゃだめでしょ?」


そう言いながら咲の後ろにまわり、咲の服を胸の下までまくった。


「理人、そのまま咲ちゃん抑えててね。」


聴診器を手で温めてから、咲の音を聴き始めた。

真剣に咲の胸の音を聴く翔太の顔を思わずじっと見つめてしまった咲の視線に翔太が気づいた。


「ん?どうした?」

なんて聞いてくる翔太に


「何でもないよ。」

と言いながらキュンとしている咲。