嫌なのに…

コンコンッガラガラ


看護師 「あ、翔太先生。咲ちゃんのご飯もってきました。」


「ありがと。咲ちゃん食べれるだけでいいからね。はい、どーぞ。」


咲にスプーンを渡す。


「いただきます。」
美味しそうに食べる咲を翔太は見つめていた。


半分いかないくらいで、咲が手を止めた。

「もう無理そう?」


「うん、もう食べられそうにない。ごめんなさい。」


「よく食べたね。謝らなくて大丈夫だよ。熱高いのに食べれて偉かったね。」

くしゃっと頭を撫でると咲は嬉しそうな表情をみせた。


「じゃあ、お薬飲もうね。いつもの喘息の薬と鎮痛剤ね。はい。」


咲は顔をしかめながら薬を飲み込んだ。


「飲めたね。咲ちゃん、熱計ろうな。点滴入れてるから少し下がってると思うよ。」


翔太は咲の襟元から体温計を入れて腕を抑える。


ーピピピッピピピッ

「鳴ったね。38.8℃か。ちょっと下がったけど、まだ高いからゆっくりしててね。」


「はーい。」