「それを言うなら、眞紘くんだって…物凄くカッコいい男の子になったじゃない!今朝、挨拶に来てくれた時に、どこのイケメンが来たのかと思ったのよ?もちろん、転校先の中学では女の子にモテモテだったんでしょ?」


「いや、よく分からないです。そういうのに、全然興味がなかったので…。」


「まあ、眞紘くんが興味なくても、女の子たちは興味津々だったと思うなぁ~。花奏だって、再会した時にカッコいいと思ったでしょ?」


「う、うん…。」


コクンと頷く。


急に質問を投げかけられるだけでもビックリするのに、内容が眞紘くんのことだから余計にドキッとする…。


心臓の音、うるさいよ…。


「花奏ちゃんに、頷いてもらえて良かったわね、眞紘!」


眞紘くんのお母さんが嬉しそうに笑うと、眞紘くんは少し眉をしかめた。


「そんなことより、せっかく作ってもらった料理が冷めるし、母さんたちも早く食べ始めた方がいいんじゃない?」


「あっ、それもそうね!」


眞紘くんの言葉を機に、みんなが料理を食べ始める。


私はサラダを食べながら、眞紘くんに視線を向けた。