「こうして見ると、眞紘も花奏ちゃんも…成長して大人っぽくなってきたなぁ。」


「そうよねぇ…。花奏ちゃんは、ますます可愛くなったし。中学の時、男の子たちにモテたでしょ?」


目をキラキラ輝かせる眞紘くんのお母さんに、私は首を横に振る。


「ま、まさか…!そんなこと全く無かったですよ…。」


絶対に有り得ない現象だ。


「私が男の子だったら、花奏ちゃんみたいな可愛くて優しい女の子、放っておかないけどなぁ~。眞紘も、そう思うわよねっ?」


「えっ、あぁ…まあ……」


眞紘くんのお母さんってば、そんな温かいフォローしてくれなくてもいいのに…。


話を振られた眞紘くんも、どうリアクションしていいか分からなくて困ってるよ…。


ソワソワしていると、今度は私のお母さんが笑顔で眞紘くんに視線を向けた。