ドクンッ…と心臓が跳ねる。
心なしか赤くなってる眞紘くんの頬を見たら、私も顔に熱が集まってきた。
「あ、ありがとう…」
「別に礼を言うようなことじゃねぇだろ。」
スタスタと歩き始める眞紘くんの後を追いかける。
「…他の………………から。」
「えっ…？」
隣に並んだ時、眞紘くんが何か呟いたけど、声が小さくて、殆ど聞き取れなかった。
「眞紘くん、今…何か言った…？」
「いや、独り言みたいなもんだから気にすんな。」
「そ、そっか。」
気にするなって言われると、余計に気になっちゃうよ。
眞紘くん、照れくさそうな顔してるし、変に咳払いまでしてる…。
一体、なんて言ったんだろう…？
謎だ…。
