「ず、ずっと探してたものが、今朝…見つかったの。それで嬉しくて…。」


我ながら説得力のない答え…。


咄嗟に考えたから仕方ないけど…。


「な~んだ、そうだったのかぁ…。白石さん、密かに男子からの支持が厚いから、てっきり告られたんだとばかり思ってたよ。今までだって、告白されたことあったでしょ?」


女の子が目を細めてニヤリと笑う。


思わぬ発言に驚いた私は、ブンブンと首を横に振った。


「ないよ、ないない!一度も無いよ、告白なんて!」


告白されたのは、眞紘くんが初めてだったし…。


そもそも、私…眞紘くんと矢口くん以外の男の子たちと話すことがあまり無いから、告白されるなんて有り得ないよ。


「そうなの!?なんか、意外…。あっ、でも…白石さんの場合、イケメンの幼なじみが傍に居るから、男子たちが畏縮しちゃうのかもね。」


「えっ、畏縮…?」


「うん!結城くん、“超”がつくほどカッコいいから。白石さんへの告白はハードルが高いって思ってるんじゃない?」


そんなわけないって、絶対…。