「えーーーーっ!!」


週明けの月曜日のお昼休み。


屋上にて、一昨日の陸上の地区大会の日に眞紘くんと付き合うことになった旨をなっちゃんと矢口くんに報告した私たち。


それを聞いた途端、なっちゃんから驚きの大きな声が放たれた。


「夏波、驚き過ぎ。お前の声のデカさに白石たちもビックリしてんじゃん。」


「だっ、だって…花奏と結城君は仲良しの幼なじみなのは分かってるけど、つっ…付き合うところまで進んでるなんて思ってなかったよ!先月に再会したばかりなのに、いつの間に!?」


矢口くんの言う通り…。


なっちゃん、私が眞紘くんに片想いしてることに全然気付いてなかったんだ…。


「先月に再会するよりも前から、眞紘と白石は両想いだったんだよ。」


「そうだったの!?だけど、なんで慶介がそのことを知ってるわけ?」


「なんでも何も、そもそも夏波が鈍すぎるだけ。」


「わ、私のどこが鈍いって……」


いつものように仲良く言い合いになるのかと思いきや、なっちゃんは言葉を止めて、矢口くんからフィッと視線を逸らした。