あ、そーいえば、瑞季が何かするって言ってた気が…。
「代表、佐野瑞季」
「はい」
凛とした声が響いて、瑞季がステージに上っていく。
堂々としたその姿に、みんな目がハートです…。
瑞季は、顔はモデルみたいにカッコイイんだよね〜。
だから、女子からモテモテ!
てか、代表って…ホントにすごいな…。
「これで、入学式を終わります」
やっと、堅苦しい式が終わり、気が緩む。
瑞季は、もう女子に囲まれてるみたい。
いっぱい話したいことあるけど、帰ってからでいーや。
瑞季に会うのは諦めて、教室に帰ろうとしたその時。
「あーかね」
あたしの名前を呼んで、ニヤニヤしながらこっちにくる瑞季がいた。
「何スルーしてんだよ、話しかけろよなー」
ぷっ…なんか拗ねてるし。
可愛いな〜。
「ごめんごめん!!なんか、瑞季が別人みたいで…」
「…ふーん、かっこよかった?」
「うーん。普通!」
「…おい。」
いつもの瑞季じゃん!!
なんかほっとして、笑顔になる。

