「ごめん、職員室に用事あるから

下駄箱で待ってて!」


千秋は急いで教室を出ていった


誰もいなくなった教室で

ゆっくりと支度する


廊下にも誰もいない


あの日と同じ


彼の教室から

笑い声が聞こえる


けど私は真っ直ぐ前を見て歩く


避けられてる


そうしか考えようがなかったから

流石に申し訳なくなって

彼を探さないように

見ないようにしてきた


のにな...