引いた右手を押さえるように

彼の胸へと引き寄せられた


「焦りすぎ」


投げるわけないっての


「野崎くん」


「何?」


「好き」


重なる鼓動


段々速くなってズレていく


彼をいじめるのは


なかなか面白いかもしれない