「あのさ、誰が好きだと?」


「俺が笹野さんを」


「いつから」


「高2になって一目惚れ」


「そうですか...」


私の理解が正しければ

これを両想いというのかな


「野崎くん」


“ありがとう”


その言葉で確信した


彼は私が本当に好きなのだと


耳まで赤くする彼の姿は

まるで恋する少女