❁初恋 ~あなたと私の物語~❁




「莉香、速く行くぞ」




いきなり教室に入ってきて私の手を握って歩き出した彗也先輩。




先輩は、早歩きをするから私は小走りになっている。



「ちょっ、先輩早いです。」




「ああ、屋上行こ。いい?」




「あ、うん。私は、どこでも大丈夫!」




「そう?なら良かった」




そんな、ちょっとの会話をしただけで、私は少し舞い上がりそうになる。どうしたんだろう。