「おい!名前で呼ばれたからって浮かれんなよ。」 「う、浮かれてない!」 その瞬間、スッと綺麗な手が伸びてきた。 「手。繋ぐルールだろ?」 「えっ、でも……」 「いいから早く。」 そう言って、手を繋いで歩き出した。 今、私の顔絶対真っ赤だ! 「ハハハ。顔真っ赤。」 いきなり顔を除きこまれて笑われた 「真っ赤じゃない!暑いだけ!……それより、もう学校目の前だけどどうするの?手離さないの?」 「ルールだから。」