「あんた、何してんの」 声の主は、長身の無駄に顔立ちが良く柔らかそうな茶色の髪の毛の、男子生徒だった。 「今の……見てたんですか!?」 「目の前でいきなり転ぶからだろ。」 「……」 「それより、いいの?あと1分だけど。」 「きゃー!やばい!」 「...あいつ、バカだろ」 そんな声は、急いでる私には聞こえなかった。