同じ高校に行こう





受験生になったとき小百合にこう言った






でも小百合は頷かなかった






「実は私ずっと片思いしてる幼なじみがいるの」



ショックだった








両想いだと思ってた





それなりに信頼し合ってると思ってた





その幼なじみは県外の遠くで暮らしているという





「彼のそばに行きたい」








小百合の目は本気だった






たまにしか連絡とらないけど私立に通うことは知ってるんだ






俯きながら小百合は呟いた










それから俺達の関係は終わりとうとう一言も話さないまま卒業してしまった














俺は今でも小百合が好きなのだろうか