顔を上げた先に誰かいるような気がした。



まさかな。


美沙なわけ。


でも


口が、いや、自分自身の何かが。


いつの間にか

『美沙』


と呼んでいた。



ホント………なんなんだよこれ。



悪い事したか?俺。


だったら二度としないからさ。



戻してくれよ。


いつもの2人に。