「おいおい、何その冗談。面白くねーぞ」

コイツ何言ってんだ?
今日、エイプリルフールでもないのに…

「ちげーよ…本当。これマジで。」



スマホの奥で響く静かな重い声。




コイツ…マジで言ってんの…?






嘘だ





「信じられないかもだけど、結構…



ヤバイらしい」



ヤバイの意味なんて考えたくなかった。


やめろよ。マジで。




「○○病院、205号室」


何か言葉を返そうとしても出ない。


「冬夜。大丈夫か?」



美沙が。

もし、


いなくなったら。


俺。


無理。




ふと顔を上げた。