「やっぱ里香のメシうんまいなぁ。うらやましいだろ実!」

「は?」

「こんな彼女ほしいだろぉ。」

「俺別に彼女とかいらネェし。」

「実君の彼女はサッカーボールだもんね。」


・・・・だから



そんなまっすぐな目で見るなっての。



「あ!コイツ照れてる!!里香に惚れるなよ!!?」

「惚れねぇよタコ!!」



俺は箸を置いて席を立った。


「どこ行くんだよ!」

「彼女とデート。」

「あら!いつの間に!?」

「違うから里香チャン。」








「あいつの彼女っつったらアレしかねぇだろ。」














俺は彼女を持って家を出た。




俺から一度もいなくなったことのない彼女。



サッカーボール。