どのくらい経っただろうか。 少女のブランコの漕ぎが弱まってきた。 そして,空を見上げていた少女の顔が下へと向き始めて・・・・ 「!」 「――――――!」 少女が俺に気がついた。 「・・・・・・・。」 「・・・・・・。」 無言。 なにしてるの、もなく。 なにみてるの、もなく・・・ ただただ俺を見ている。 見ていた俺が逆に視線をそらしてしまった。 ガシャンッ 「!」 少女がブランコを下りた。 ザ、ッザ、ッザ 少女が俺に向かって歩いてきた。