もうすでに真っ暗な家路に俺の怒りのこもった足音が響く。 「・・・・いて・・!」 俺は,いつの間にか血が出るほど強く握っていた掌に気がついた。 爪のあととともに,赤い血がにじんでいる。 「・・・・チクショー」 なんだか・・・自分が空しくなってくる。 キーコー !! その時,俺の耳にブランコの音が聞こえてきた。 俺は,いつの間にか公園の横の道に立っていることに気がつく。 そして ブランコのほうを見る。 あ いた。