私が玄関を出て学校に着くと、
美琴に会った。
「おはよ!美琴、聖夜、玲二、葵。」
「おはよう!麻耶ちゃん。」
「おはようございます、麻耶。」
「麻耶、おはよう。」
「マヤっぺ、おはよ〜‼︎」
私が挨拶すると、上から美琴、聖夜、玲二、葵の順に返事が返ってきた。
「麻耶、そういえば今日転校生が六人来るみたいです。
他の暴走族じゃなければいいのですが…
嫌な予感がします。」
私は聖夜の話を聞きながら教室に向かったが、あまり耳に入らず、嫌な予感がしていた。
教室に着くと、ホームルーム10分前で
みんな席に着いていたので、私達も
座った。
(学校では皆優等生のフリをしている)
ガラガラガラ
教室のドアが開いて先生が入ってきたと
同時に二人の生徒が入ってきた。
「自己紹介しろ」
先生がそう言ったあと、二人の生徒が
自己紹介を始めた。
「僕は坂井悠だよ〜。
光琳っていう暴走族の副総長をやっていまーす。
宜しくお願い致しま〜す。」
「私は小野舞花って言います。
光琳の幹部です。
よくわからないけど、光琳の皆から
毒舌って言われます。
あっ、そうそう。
屋上は光琳のメンバーが使うんで入ってこないでくださいね。」
私達、風神の幹部以上が今まで屋上を使っていて、先生達から許可をもらって、
合鍵を持っているのにいい度胸だと
思った。

