私は大輝兄と二人でよく話すように
なった。

今までで楽しかったこととか、
世間話とか…。


でも暴走族の話は避けてしまう。





私は最近、光琳の姫である原田美咲…
いや、今の名前は小林未来…か。
とにかくそいつに目をつけていた。




どうやら、自分がこの中でトップの人間
とか思っているみたいだ。


今日は朝から風神の下っぱの
綾哉と楼貴を、イケメンだからって
味方につけようとしている。

二人とも御愁傷様…
と言いたいところだけど、あの二人
女子が苦手で顔面蒼白になってるよ…



しょうがないから、助けようか。




「おーい綾哉〜、楼貴〜、ちょっと
落とし物届けて欲しいんだけどいい?
私今から理事長室行かないと…。」


「分かった。いいよな、楼?」

「いいよ、綾と麻耶の頼みなら。」



これで、大丈夫そうかな…

私は二人に耳打ちした



「あいつに気をつけて…
あっ、あと落とし物は嘘なんだ。
二人とも、顔面蒼白だったから。

私は理事長室行くから、
みんなにも連絡しておいて〜。
私の携帯に幹部からの連絡ってね。」



私は走って理事長室に入った。
ノックもせずに…ね。