兄妹最強暴走族






「「榎本大輝…君に一つ問おう。
君は、知る覚悟を持っているのか?」」




私達にとって榎本大輝という男の言葉は
かけがえのないものだった。

育ての親が死んだ時、何度も繰り返し
言葉を唱えて成し遂げてきた。


だから彼の覚悟が知りたかった。


だけどそんな必要はなく、すぐに

「当たり前だ。
唯一信頼出来る兄妹なんだから。」

という言葉が返ってきた。



私達は正体を明かすことにした。



「私は、一年の星宮麻耶。
11年程前までの名前は榎本来夏。
久しぶりだね、大輝兄。」


「俺は、同じく一年の星宮颯。
ここの学校の生徒ではないけど…

11年程前までの名前は榎本雷人。
大輝兄、思い出してくれた?」




大輝兄は再び泣いていた。

「雷人……来夏……。
いや、今は颯と麻耶…か?
会えて嬉しいよ。

俺は…お前らに何もする事が出来なくて
一人虚しく生き残っていると思ってた。

だけど小四くらいの頃、どうして遺体が
なかったのか調べ始めたんだ。

もしかしたら、生きてるかもしれない…
そこから今まで探し続けたんだ。

本当に会えて良かった…」




私は大輝兄に、育ての親のこと…
両親に彼らが殺されたことを話した。




大輝兄はそのことを受け止めてくれた。


大輝兄は、友達の部屋を借りてる…
と言っていたけど、光琳の倉庫だろう。


私は、財閥が経営している一室を
大輝兄に使わせることにした。
(普通の家よりまあまあ大きめ)