間違いだらけの言葉をキミに

「………あ"?」
「新月⁉︎なんかすごく怖い声出たぞ⁉︎」

いけないいけない。
思わず心の声がもれてしまった。

わたしはカンペキな猫被りの仮面をかぶると、にっこりと笑ってみせた。

「ふふっ。理事長ったらウソは良くないですよ?ええウソだと信じています。」

だんだんと能面のような笑顔になっていくのが自分でも分かった。