今日はとても楽しみだ。


今日の月は新月。


真っ暗な真っ暗な漆黒の夜。


今日で全てを終わらそう。


あぁ。楽しみすぎてニヤケが止まらない。


「まだかしら。まだかしら。早く来てちょうだい」


今日は私をどうしてくれるのかしら。


昨日みたく抱いてくれるのかしら。


ふふふ、と笑みをこぼれた。


真っ赤なリンゴを手に取る。


あぁ、本当に美しい。このリンゴは真っ赤で血のように美しい。


優しく撫でれば、リンゴは少し光沢が増した気がする。


部屋の片隅にある大きな鏡。


そこに写る私。


あぁ、いつ見ても私は美しい。


「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?」














「それは、白雪だよ」

















いいえ。私にとって一番美しいのは、あなた。


綺麗な灰色の瞳をした殺人鬼。