蜜漬けの恋

ガサガサとカバンの中を探すと

ノートが見つかった

「こ、これです…」

「はい、ありがとうございます」

差し出したノートを成瀬君はそっと

受け取った。

(に、しても……)

「成瀬君、なんでさっきから敬語何ですか?」

そう聞くと成瀬君はとても真面目な顔になった。

(え、なになに)

「それは…」

「それは?…」

「俺の口調に自然と合わせちゃう上野さんが
面白いからです!」

「っ!」

そう言った成瀬君はにやにやと笑っている。

「も、もう何でそういう事っ!」

「ごめんごめんほら教室行こ?ノートは
帰りに返すから」

(絶対思ってない…)

そう思いながらも促された私はやや怒り

気味に成瀬君の後ろをついて行った。