「俺を使った妄想の内容を細かく
ノートに書いてきて」

「へっ?!」

成瀬君は悪戯っぽく笑っている。

「えっ、いや、無理無理無理無理!」

「無ー理ーじゃーなーいーから頑張って」

成瀬君はさっきと変わらない顔で笑って

いる。

「そのノートに書かれていくことはこれから
の段階で必用になってくるし、大事だから」

成瀬君の声に少し力がこもる。

「………分かった」

「ん、ありがとう」

そう言って成瀬君はニコリと笑った。

相変わらずイケメンスマイルが眩しい。

ふと、私はある事を思った。

「ねえ、成瀬君は私の妄想想像に使われても
いいの?気持ち悪くない?」

そう訪ねると成宮君は一瞬キョトンとした

顔をしたかと思うと一瞬で笑顔になって

言った。